通勤時間を利用してamazon primeにて映画を見ているもとてんです。
このブログでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。
これから見ようとしている方や興味ある方はDVD選びの参考などに是非見てみてくださいね。
また見たことある方は余韻に浸りましょう。
今回観たのは【旅猫リポート】です。
猫好きには溜まらない作品かもしれませんね。
わりかし最新の映画です。
それでは簡単な情報です。
監督の三木康一郎氏は「東京ラブストーリー」のリメイク版が配信中だったりします。
福士蒼汰の優しさ溢れる演技と猫の声役の高畑充希が見どころでもあります。
そして、なんといっても猫が主演というくらいの作品です。
猫をよく演技として撮影できたなという感じですね。
簡単な内容としては主人公は昔亡くなった猫によく似た猫を飼っています。
そして、事情により手放す必要が出てきて、
猫を引き取ってくれそうな友達を走り回ります。
しかし、その猫は飼い主のことが大好きで離れたくありません。
そして別れなければいけない理由が明らかになります。
そんな感じのお話です。
泣ける作品でしょう。
ここからはネタバレに注意してくださいね。
テレビの大画面でスマホ映画を楽しもう 通勤時間中にスマホで映画を楽しもう猫の気持ち
この作品の見どころはなんといっても猫の気持ちが伝わるところでしょう。
といっても、実際は猫ってそんなこと考えてないものでしょうけど、
これを見るだけで、本当に猫が考えていることが伝わるような気がしてしまいます。
それだけに高畑充希の声と猫の姿のマッチがすごく良い世界観を作っています。
主人公の宮脇悟(福士蒼汰)が飼っている猫・ナナ(声・高畑充希)はかつては野良猫で
車にひかれそうになったところを悟が救いました。
そのため、ナナは悟に恩を感じており、最後まで悟の猫でありたいと願います。
ちょっと話し方なんかは生意気で何かと悟っているような猫ですが、
悟に対しての忠誠心は立派なものです。
ちなみに悟はナナと5年間共に過ごしています。
かつての飼い猫ハチ
悟がナナのことを気に入っているひとつの理由がかつての飼い猫のハチに似ているからでもあります。
ハチは悟の両親が亡くなったあとに、一緒に住めなくなりやがてハチは別のところで飼われ、後に亡くなりました。
また、ハチは元々は捨て猫で少年の優しさで救われ飼う事となりました。
子供の時って動物などを飼いたくなることってよくありますよね。
しかし、なかなか大人の事情で飼えないことというのはよくあることです。
親を説得するのはけっこう難しいことでもあります。
幼馴染の親友
悟はナナの引き取り先を探す旅に出ます。
というのは後にわかるのですが、事情があってナナを手放す必要が出てきたからです。
まず、最初に訪れたのは澤田幸介(山田涼介)です。
幸介とは幼い時からの親友でした。
捨て猫であるハチを最初に見つけたのが幸介でした。
しかし、幸介の父は猫を飼うことに強く反対し、
なんとか幸介の協力もあり、悟が猫を飼うことを許されました。
幸介は父の写真館を継いでいますが、
父の存在もあり、ナナを飼うのは微妙かもしれないと悟が判断して諦めました。
高校時代の親友
(映画でも登場する京都のよーじやの油とり紙て実在するのですね)
続いて訪れたのが高校時代の親友の杉修介(大野拓郎)です。
修介は妻の千佳子(広瀬アリス)とペンションを経営しています。。
二人とも高校時代の同級生です。
高校時代から仲良かった3人で、
千佳子と悟はお互いに思いを寄せていたというエピソードがありました。
しかし、修介が千佳子を好きだと悟に告白し、悟が身を引いたわけでした。
悟の相手思いを性格がよくわかるエピソードと言えるでしょう。
また、このペンションはペットが泊まれるということで脚光を浴びているようですね。
それもあってペンションでは虎丸という犬とモモという猫を飼っています。
この虎丸がナナといきなりケンカをしそうな勢いになってしまいます。
結局、虎丸とナナがうまく行かず諦めることになります。
しかし、ここがけっこう重要なシーンでしたね。
虎丸がナナに「お前のご主人はもう長くない臭いがする」と言います。
虎丸はただ吠えていたわけでもなく、
ご主人と最後までいてあげろというメッセージもあったということでした。
そして、悟の命が残りわずかという重大なことを犬の鋭い本能的なものから感じたということですね。
誰の子供だったのか
終盤で重大なことがわかります。
実は悟は両親を修学旅行中に交通事故で失っているのですが、
その両親の健悟(橋本じゅん)と和子(木村多江)は本当の両親ではなかったのです。
これは意外でしたね。
悟自身は香島法子(竹内結子)に子供の頃に聞かされていました。
ちなみに法子は和子の妹のようですね。
結局、両親が亡くなって、引き取る人がいなくて、法子が引き取ったというわけです。
弁護士である法子が裁判で知った少年というのだからそのあたりも引き金となりましたね。
ハチは捨て猫だったのと同じように悟も捨て子だったということです。
ラストシーンについて
ラストシーンはけっこう感動的だったりします。
病気で入院することになった悟と一緒に行けなかったナナですが、
屋外で面会できるということで再び悟はナナと会います。
その後に、ナナは法子の元から脱出に成功し、勝手に悟に会いに行くようになります。
ナナは最後まで悟の猫でありたいという思いからの行動でした。
そして、その時が訪れます。
悟が危篤になった時に、法子はナナを呼びに行きます。
そして、悟はナナを前にして息を引き取りました。
その後は葬式の後で悟の友達同士が楽しく話していましたね。
ナナを含めて思い出に浸るという感じでもあります。
印象的なシーン
印象的なシーンを挙げるとすると、ラストシーンの悟の危篤の場面でしょう。
看護師と法子のやり取りからが見応えありました。
法子が猫を連れて行きたいと看護師に伝えると、
看護師は「そんなこと、聞かないでください。私たちは聞かれたらダメというしかないんですから」と。
許可はできないけど、遠回しに連れてきてあげてという優しさ溢れる神対応にも感じましたね。
法子が迎えに行くと、ナナは察知していたのか玄関の前にいました。
ナナは悟の死に目に会うことができましたね。
そして、医師が死を確認したあとの看護師が「困りますね。猫なんて連れてきたら」と言いました。
これは医師を前にして私の責任ではないことを遠回しに伝えたものでしょう。
このあたりは看護師にも立場があるってことであり、
看護師は医師に怒られるかもしれない中で猫を連れてくることに反対しなかたっということでもあります。
最後にナナと悟を合わせてくれた看護師と法子になんだかほんわかする場面でもありました。
この映画から伝わる事
この映画から伝わる事は【優しさ】ではないでしょうか。
車に引かれた猫を悟が助ける場面から始まります。
そして、悟は過去から捨て猫を飼ってあげる優しさをずっと持ち続けていました。
高校時代にはテストに行く途中で犬を助けて遅刻してしまうというトラブルがありました。
自分の試験よりも犬を助けるという優しさで、試験なんてまたやればいいようなセリフはちょっとカッコよくも感じますね。
そんな優しい悟だからこそ、周辺の人たちも優しさが溢れていました。
悟を施設に入れないで育ててくれた義理の両親。
その両親の死のあと、面倒を見てくれた法子。
その法子は猫が嫌いなはずなのに猫を飼える環境にまで引っ越してくれました。
さらには高校時代の友人が飼う虎丸は悟の死の予感をナナに教えました。
この作品は優しさがいっぱい溢れているように感じます。
だからこそ、最後に悟が亡くなるにも関わらず、
悲しむという終わり方ではなく、しみじみという終わり方なのでしょう。
猫好きはもちろん、多くの人に見てもらいたい作品でもあります。おすすめです。
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