恋空

通勤時間を利用してamazon primeにて映画を見ているもとてんです。

このブログでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。

これから見ようとしている方や興味ある方はDVD選びの参考などに是非見てみてくださいね。

また見たことある方は余韻に浸りましょう。

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今回観たのは【恋空】です。

だいぶ古い作品となりますが、当時のケータイ小説でブレイクして映画化した話題の作品です。

三浦春馬さんの訃報もあって、過去に見たことあるのですが久しぶりに視聴しました。

三浦春馬さんのブレイクのきっかけの一つの作品でもあるので必見です。

それでは簡単な情報です。

【恋空】

 

2007年11月公開

 

監督:今井夏木

脚本:渡邉睦月
主演:新垣結衣、三浦春馬、小出恵介、香里奈

 

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新垣結衣と三浦春馬10年以上前の姿を見られるだけでも見どころある作品です。

簡単な内容は学園恋愛青春ものの王道というストーリー。

普通の女子高生がちょっとヤンチャな男子とひょんなことから付き合い始めるが突然別れることになるというネタバレすると楽しみにくいかなという作品。

だいぶ前の作品なので、いまさらネタバレしなくてもだいたい頭に入っている人が多いかもしれませんね。

ここからはネタバレに注意してくださいね。

懐かしくもある出会い方

この作品の主人公であるミカ(新垣結衣)とヒロ(三浦春馬)の出会い方は懐かしさを感じます。

ミカとヒロは学校でも顔を合わせたことが一度だけありました。

その際にヒロはミカのことを認識していましたが、

ミカは顔と名前が一致していませんでした。

その後、ミカは携帯を図書室に忘れてしまいます。

取りに戻ると自分の着信音が鳴り、電話に出ると友人かと思いきや知らない男の声がします。

その男がヒロで、ヒロは見つけたミカの携帯のデータをすべて消去していました。

その後、何度もヒロはミカにメールや電話を送り続け、そのうち会話するほど仲良くなっています。

そしてミカの誕生日だということで、実際に会いお互いが顔を合わせます。

そこにいたのは髪を白く染めたちょっとヤンキーな感じの青年でした。

当時の出会いの主流でもあるのがメールだったりします。

お互いの内面から入って、お互いの気持ちが通じ合ったら会ってみる、というスタイルで恋愛が始まるというケースはけっこうありますよね。

私もそういった経験があるので、こうした内面から入るというのは抵抗感ないところです。

また、学校で顔を知っているからこそ、ヒロもミカを気に留めたわけで、

このずる賢くもあるメールナンパのような考えは男性ならよくわかるのではないでしょうか。

学生で妊娠は・・・

ミカはヒロが初めてでした。

初めて会った時には予想と違ってミカはヒロにちょっとがっかりしましたが、

ヒロがそのあとに優しさを見せて挽回しましたね。

二人はやがて付き合い、ラブラブになります。

そして、ミカの妊娠が発覚します。

さすがに高校生でありながら、避妊せずに妊娠させてしまうというのはやっぱり不良少年でヤンキーなヒロという男のだらしなさでもあるのかなと思うところです。

ただ、けじめを付けて、黒髪にして親に挨拶しに行くというあたりは男気はあるところでしょう。

この作品はちょっとまともな男女の付き合いというよりは、

ちょっと乱れた男女の若かりしハチャメチャな日々という感じでしょうか。

レイプや流産など残酷な仕打ち

この作品では一般的な黒い部分が描かれています。

そのリアルさが共感を生んだひとつの要因でもあるでしょう。

ミカは初めてヒロとした後に、レイプに遭います。

レイプの部分はやわらかに描かれてはいますが、そのレイプした男たちはヒロの知り合いでした。

ヒロの元彼女でもある咲(臼田あさ美)が仕組んだものだったのです。

この咲という女がヒロを奪われた嫉妬から起こしたレイプなわけですね。

同じ女性でありながら、あまりにも酷いなというところでしょう。

さらに咲は諦めが付かず、学校に乗り込み妊娠したミカに暴行して流産させます。

ミカとヒロの間の新しい命までも咲は奪ったのです。

しかし、当の咲はその後、罰も受けないままにしれっと生きていたりします。

終盤でミカとすれ違う場面があるのですが、なんと咲は妊娠していましたね。

咲は自分のしたことを反省はしていましたが、ミカはあっさり許してあげました。

なんだかんだでこの咲という女性に振り回されっぱなしだったなというところでしょう。

女の怖さなのか、あるいはヒロのだらしなさが生み出したところもあるのか。。。

新しい彼氏

突然、ヒロがいなくなり自然消滅してしまったミカに出会いが訪れます。

友人の紹介で会った福原優(小出恵介)は優しくミカの過去も許容して強引に迫ります。

ミカは断れないタイプでもあるのか、優の優しさを受け入れ始め付き合うことになります。

優は大学生で、外車に乗っていたり、ちょっとオシャレな感じで親に恵まれているなというところの男でもあります。

最後はミカに指輪をあげてプロポーズするのですが、ミカはヒロの現在を知ってしまったため優から離れます。

優はミカのわがままを許して、自分は身を引くという男というか、最後まで優しさを名前のとおり出し切ります。

そして、ミカはヒロに数年ぶりに会いにいきます。

ヒロはガンで余命宣告を受けていて、寝たきり状態でした。

だからこそ、ミカに悲しい思いをさせたくなくて、突然別れたり、わざと嫌われる態度を取ったということですね。

ラストシーンについて

ヒロの病気を知ったミカは最後までヒロに付き添い、

短い時間を共に過ごして愛を分かち合います。

やがてヒロは病気で亡くなり、途方に暮れるミカ。

ミカはヒロのことをいつまでも思い続けて生きていきます。

印象的なシーン

終盤の優と別れることになるクリスマスの夜のシーンでしょうか。

優はミカに指輪を渡してプロポーズします。

ミカは「ずっと一緒にいる」と優と約束します。

しかしその数分後に別れることになるのです。

ヒロの現状を知ったミカは、ヒロを忘れられずあっさりと優を捨ててしまうのです。

プロポーズを受け入れて貰えて幸せ絶頂かという優が一瞬にしてミカを失う姿はちょっとかわいそうなところでもあります。

ミカと優が育んだ愛はヒロとミカが育んだ愛に負けていたということですね。

それだけ、ミカにとってのヒロは大きいものでもあり、

女性は初めての男をけっこう引きずるものなのかもしれませんね。

この映画から伝わる事

この映画から伝わる事は【愛と時間】というところでしょうか。

時間というものが何かを解決するかというとそうでもありません。

ミカはヒロが突然いなくなってから数年もの年月が経ちましたが、

忘れることは最後までできませんでした。

その間に、新しい別の男と付き合いますが、それを超えることはできませんでした。

つまりは一緒に過ごす時間というのは、意味のあるものではなくて、

どう過ごしたのかが重要であるということでしょう。

いかに濃密な時間を過ごしてきたか。

わかりやすく数字化して言い換えれば、ミカとヒロは1年で100の愛を育んだとして、

ミカと優は2年と長く付き合ってはいたが、愛は50くらいということですね。

最後のシーンでミカはヒロのことを一生忘れないようなことを言っていますが、

言い換えれば、一生ヒロのことを引きずっていくということでもあります。

そういう意味ではあまり前向きではないのかなというところでしょう。

もちろん、亡くなった方を忘れてしまってはいけませんが、

それを乗り越えて、また亡くなったもののためにも幸せの人生を歩んでいってもらいたいところです。

そして、先日ヒロ役でもあった三浦春馬さんが本当に亡くなってしまいました。

生きている我々は彼の死を無駄にしてはいけないし、この作品もしっかりと見て後世に残していきたいところですね。

この機会に必ず触れて欲しい作品のひとつでもあります。

映画【恋空】を視聴する

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