あと3回、君に会える

通勤時間を利用してamazon primeにて映画を見ているもとてんです。

このブログでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。

これから見ようとしている方や興味ある方はDVD選びの参考などに是非見てみてくださいね。

また見たことある方は余韻に浸りましょう。

さて、今回は地上波のドラマレビューです。

当ブログではテレビドラマなども取り上げていきます。

また、スペシャルドラマなんかは映画として考えます。

今回、観たのは「あと3回、君に会える」です。

かなり興味深い面白い内容だったのでレビューします。

あまりスペシャルドラマは観ないのですが、

なんだか魅力を感じて観たのですが、予想以上に良い内容でしたね。

それでは簡単な情報です。

【U-NEXT presents あと3回、君に会える】

 

2020年3月公開

 

監督:

脚本:大島里美
主演:山本美月、眞栄田郷敦、工藤阿須加

 

配信中⇒U-NEXT

脚本は「凪のお暇」の大島里美さんです。

あらすじを簡単にまとめると、結婚願望はあるものの性格に難のあるアラサー独身女がとある男性に触れたことで特殊な能力を持ってしまいます。

それは出会った人の背中に数字が見えるというものです。

その数字はあと何回会えるかというものでした。

ここからはネタバレに注意してくださいね。

面白い特殊能力

この作品で出てくる特殊能力とは相手と今後会う回数が背中に表示されることです。

道林征史郎(眞栄田郷敦)は生まれた時からこの能力を持っていました。

会う回数は無制限に数字が表示されます。

そして、征史郎に触れた人も同じような能力を得てしまいます。

ただし、触れた人は3回からしか表示されません。

主人公の玉木楓(山本美月)は征史郎にたまたま触れてしまいこの能力を得てしまいます。

ただし、一時的とのことですね。

ちょっと現実離れはしている能力でもありますが、

深く考えさせられるドラマでもあります。

若干、世にも奇妙な物語のような感じもありますね。。

回数がわかることで効率良くできること

さて、みなさんは回数がわかったらどうこの能力を使うでしょうか?

この作品では婚活をしていた楓はあった瞬間に数字が低い相手はさっさと終わらせるようにしましたね。

また、仕事の面接では面接官が採用するかどうかが回数でわかるので、

諦めも早かったりしていました。

この人とはもう会わないと思うと諦めが早かったり、思い切った対応ができたりしていましたね。

かといって私はこの能力が欲しいとは思いにくいところもあります。

それは次に。

会える回数は変化する

この表示された回数は自分の行動によって変化することがあります。

楓は父と久しぶりに会う機会がありました。

その席で父の背中に「3」という文字を見てしまいます。

つまり、父と会うのがもう残り3回ということになります。

これに楓は気持ちが揺らぎます。

やはり親との会える回数が残りわずかと言うことは父がもうすぐ亡くなってしまうということが容易に想像できます。

そんな楓は父に煙草を止めたり、健康診断を勧めたり、

そして、2軒目の飲みに誘ったりと、寄り添う事にしました。

このあたりの楓の振る舞いは見ていて気持ちの良いものですね。

これで会える回数は変化することがあるということがわかりますね。

ただ3回が4回になっただけかもしれませんし、そう長くはなっていないような気がしますが、

楓は気持ちとしては安心したことでしょう。

回数がわかるのは辛い

回数がわかるというのは辛いものでもあります。

先ほどの父親のシーンでもそうですが、

終盤では征史郎と会える回数が3回とわかってしまいます。

ちょっと気が揺れるところでもあっただけに寂しく感じるところですよね。

この数字って自分は変えられるけど、相手は変えない数字ということでもあります。

つまり、相手の気持ちを表しているところがあります。

自分が会おうとすれば気持ちを増やせるかもしれませんが、

相手にその気持ちがなければ数字が増えるようなことはないわけですからね。

しかし、シェフの澤村洸二(工藤阿須加)にはその数字が出ませんでしたね。

飲みに行き、人見知りというのを知って仲良くなっていく澤村と最終的には結ばれましたね。

征史郎は会える回数がわかっている人は運命の人ではないということを自身で感じていることでしょうね。

これはこれで人生楽しくないだろうし、辛いだろうなと感じるところです。

自分から会うということ

終盤では祖母が入院したということで駆け付けます。

骨折だったということで命に関わることではなかったので安心するわけですね。

そして、祖母の背中を無理やり見る場面がありましたね。

この能力を持っていると気になるところでしょう。

背中に数字がなくて良かったですね。

ただ、この数字も序盤の楓だったら、表示されていたのかもしれませんね。

父との会える回数なんかのくだりがあったので、

楓は「今、会えること」というのを大切にします。

すぐに祖母のところに駆けつけたりしていたように、

回数が表示されていないということは、今後も祖母には何度も会いに行くよということでしょう。

印象的なシーン

印象的なシーンは楓と征史郎の最後(?)の場面でしょうか。

これはうまいなと思うと同時になるほどというかしっくりした場面でもあります。

征史郎が電車に乗りいなくなる場面。

最後に会おうと向かう楓は征四郎の手紙を読み返します。

そこには「最後の1回は取っておきたいからまた会える日まで」といったような内容が書いてありました。

駅のホームに向かった楓はすぐ近くまで行きましたが、見送るのをやめました。

そのおかげで5年後に二人は偶然にも車ですれ違いました。

ただ、この時にはもう楓は数字を見ることはできなくなっていることでしょうし、

もしかしたらですが、また会えることがあるのかもしれませんね。

駅のホームで最後の1回を見なかったことにより、未来は変わっているかもしれませんからね。

この映画から伝わる事

最後にこの映画から伝わる事は【今を大事にしよう】ということでしょう。

相手から気持ちが離れてしまう場合はしょうがないところがありますが、

物語では親との会える回数が増えるシーンがありました。

つまり、自分次第でどうにでもなるということでもあります。

今、会っている人に当たり前のようにまた会えるとは限りません。

冷たい態度を取ってしまえば、相手はまたあなたに会いたいとは思いませんし、

逆の態度でも引かれることもあるでしょう。

リアルではあと何回会えるなんてのはわからないものです。

だからこそ、今会っている人がまた会えるとは限らないので、

今会っている人を大事に考え、また会えるように努力をする必要はあるということでしょう。

それでも会えないこともあるかもしれません。

ただ、「また会えるかも」という思いを持つこともまた楽しみのひとつとも言えますね。

あと何回会えるというのがわかっているとこの楽しみを持てなかったりします。

ラストシーンの手紙のように「いつかどこかでまた会える」という可能性もまた人生の楽しみ方かもしれませんね。

ネットで簡単に人と繋がることができる時代だからこそ、

会えなくなるのも簡単に出来てしまいがちです。

もう一度会うことができるような人との繋がりを増やしていきたいものです。

そんな多くのことを感じられる作品ではないでしょうか。

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