となりの怪物くん

通勤時間を利用してamazon primeにて映画を見ているもとてんです。

このブログでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。

これから見ようとしている方や興味ある方はDVD選びの参考などに是非見てみてくださいね。

また見たことある方は余韻に浸りましょう。

今回観たのは「となりの怪物くん」です。

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ちなみに原作は毎回のごとく知りません。

なんだか、怪物というので妖怪が出てくるような物語かと思っていたのですが、まったく違いましたね。

菅田将暉と土屋太鳳という豪華タッグの恋愛映画でした。

少女コミックが原作とのことで、女性受けはいいかもしれませんね。

それでは簡単な情報です。

【となりの怪物くん】

2018年4月公開

 

監督:月川翔

脚本:金子ありさ

 

主演:菅田将暉、土屋太鳳

 

公式サイト

 

この映画を見る

期待以上に面白い作品でした。

ちなみに毎度のことですが、原作は知りません。

よくamazonレビューなどだと原作と比較してのコメントが多いですよね。

原作を知っていると余計な先入観が入ってしまうのでこのブログでは基本的には原作を知らない人がレビューしているので、

同じように原作を見ていない人は参考になるかもしれません。

簡単なあらすじとしては怪物なみの強さを持つ天才異端児(精神的には超子供?!)がガリ勉少女に惹かれて、

お互いに好きになって恋愛に発展するという感じです。

ここからはネタバレに注意してくださいね。

ガリ勉の土屋太鳳について

この映画「となりの怪物くん」の魅力のひとつが土屋太鳳でしょう。

演技は女優だけに、本当にガリ勉女子高生になりきっています。

美人だけど、勉強ばかりの面白味のない女子高生を見事に演じています。

このガリ勉で恋愛経験ゼロのような少女が恋したりするギャップが見応えのひとつでもあります。

自由で子供っぽい吉田春(菅田将暉)に次第に惹かれて恋するのですが、

これがめちゃくちゃ母性本能かなというような感じが良いですね。

女性は男性を好きになる時に母性本能が働きますよね。

接し方や抱き方などに随所にそれが見られるあたりに表現力が高いなと感じました。

年上に恋する夏目あさ子

 

この映画の見どころは助演のキャラが際立っていて面白いところです。

夏目あさ子(池田エライザ)は水谷雫(土屋太鳳)の友達なのですが、

年上の春の叔父でもある三沢(速水もこみち)に恋します。

最後に思いっきり告白しますが、見事に散りましたね。

また、この二人の真面目な恋愛相談シーンがあるのですが、

二人ともいつまでも幽霊メイクだったのがちょっと面白いところでしたね。

なかなか夏目さんはいいヤツだなという感じです。

速水もこみちもいい味を出しています。

さらには山口賢二(山田裕貴)もなかなかの存在感ですね。

「寂しさは相手がいるから感じるもの」というセリフはたしかにと納得してしまいました。

恋する学級委員・大島さん

 

学級委員の大島千ずる(浜辺美波)もなかなかの味を出していますね。

そもそもこの子はメガネかけて地味な感じを出しているようですが、

美少女すぎですよね。

しかもバレンタインに春にチョコレートを渡そうと積極的に呼び出すのだから、めちゃ行動力高い・・・。

普通に彼氏とかできそうな感じですよね。

チョコを渡せなくなるあたりは切ないところです・・・。

そして、この映画が気持ちよく見ることができる理由のひとつとなるのが、

友達誰もが春と雫の二人を必要以上に邪魔しないんですよね。

よくある恋愛映画だと、必ず邪魔するものが入ったりして三角関係だとかこじれたりするのですが、

この映画では助演のみんながわりといい人だらけでもあります。

しかも、必要以上にマイナスな気持ちを出さなかったりで、見ていて気持ちの良い雰囲気があります。

ところどころあるコメディタッチなところも笑えたりします。

別れのシーンについて

 

春と雫の終盤の別れるシーンについてです。

二人の気持ちのすれ違いが引き離しました。

雫は春とは同じだと思っていた、と。

そして春は「みんなくそくらえ」と。

雫の恋は傷の舐めあいみたいなところがありましたね。

序盤で母性本能が見えるのはこういった要素でしょうか。

さて、ここで考えたいのが春の想いでしょうか。

なんだかんだで似た者同士かと思っていたが、

春と雫の大きな違いは自由さでしょうか。

春は自由奔放に生きていて、何かに縛られるのが嫌なわけですよね。

だからこそ、親父の決められたルールの上で生きたくないわけでくそくらえということになります。

勉強が恋人でもあり、縛られている雫はむしろもっと自由に生きてもらいたいところですね。

お互い「窮屈な状態」が好きではないところでは一致していたが、

根本的な部分は大きく違っていたということでしょう。

ラストシーンについて

ラストシーンは春が戻って来て、雫とハッピーエンドという感じで終わりました。

「どいつもこいつも俺を遠ざける。だから俺も遠くへと」というのが別れところのアンサーだったようですね。

ちょっとこれがニュアンスが難しくて気持ちがわかりかねます。

いきなり、メキシコに行ってしまうあたりが主人公であるわけのわからない怪物くんらしいということですね。

複雑にみんなの気持ちがすれ違うあたりが遠ざけるということでしょうか。

印象的なシーン

さて、印象的なシーンですが、なんといっても水谷家じゃないでしょうか。

水谷家の描写は基本的に面白いシーンが多いですね。

父親も弟もいい味出しています。

特に雫の誕生日のところが笑えました。

雫が自分の誕生日ケーキを作ったり、誕生日の飾りつけを自分でやってしまってるのです。

この時点でちょっとあり得なくて面白いところなのですが、

それを弟がぼやくあたりがツボだったりします。

また、そこに春が入ってきた時の父の対応なんかも面白いし、

この父なら、二人が付き合ったり結婚しても絶対反対しないだろうなという感じで平和そうな雰囲気がありましたね。

ずいぶんと和やかな感じが良かったですね。

娘の父親ってけっこう厳しいパターンが多いですからね。

この映画から伝わる事

最後にこの映画から伝わる事は【恋は相手の気持ちを理解すること】でしょうか。

この映画では主演である春と雫以外は恋愛経験もそれなりにあったり、

人としてもだいぶ大人なイメージがあります。

だからこそ、春と雫の恋愛ごっこが余計に面白かったりするわけです。

この二人に足りないことが相手の気持ちを理解してあげるということでしょうか。

なんだかんだで勉強はできて、しっかりしていて大人っぽい雰囲気すら漂わせていた雫でしたが、

恋に関しては完全な素人であり、自分の気持ちすらよくわかっていないところがありました。

別れた時も春の気持ちを理解できなくても、理解しようともしませんでしたね。

人の気持ちだったり、価値観というのはまったく同じということはほとんどないものです。

だから、妥協したり、そこの水準に合わせたり理解しなければいけないものです。

勉強と違って答えがないのが恋愛だったり人間関係というものです。

そのあたりを考えさせてくれる作品ではないでしょうか。

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