溺れるナイフ

通勤時間を利用してamazon primeにて映画を見ているもとてんです。

このブログでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。

これから見ようとしている方や興味ある方はDVD選びの参考などに是非見てみてくださいね。

また見たことある方は余韻に浸りましょう。

今回観た映画は【溺れるナイフ】です。

交際中と話題の菅田将暉と小松菜奈が主演という注目作品です。

この映画から親交が深くなったとも言われてるみたいですね。

ということで興味があったので視聴しちゃいました。

それでは簡単な情報です。

【溺れたナイフ】

 

2016年11月公開

 

監督:山戸結希

脚本:井土紀州 山戸結希

 

主演:菅田将暉、小松菜奈

 

この映画を見る

映画化された「ピース オブ ケイク」でも知られている漫画家・ジョージ朝倉氏の同名少女コミックを実写映画化した青春ラブストーリーです。

簡単なあらすじとしては東京で雑誌モデルをやっていた少女が田舎に戻ることになります。

そこで地元一帯を取り仕切る神主一族の跡取り息子コウという少年と出会い、次第に惹かれ合い、恋に落ちるという感じです。

率直に言うと、私的にはかなり微妙な作品でした。

amazonレビューなど見ても賛否両論という感じで、比較的マイナス意見が多い作品です。

あまり期待しないで見ることをお勧めします。

ちなみに私は原作を読んでいません。

菅田将暉と小松菜奈という豪華主演の割にはストーリーがイマイチというところです。

とにかく菅田将暉がかっこいい、小松菜奈がかわいいなど主演が好きな方は観でも良いかもしれませんね。

ここからはネタバレに注意してくださいね。

恋に落ちるまでが雑

物語の序盤は主人公であるコウ(菅田将暉)と望月夏芽(小松菜奈)が出会うシーンから始まるのですが、

この描写があまりにも薄くて、感情移入できませんでした。

というのは出会って、何があったかはっきりしないまま、夏芽はコウに惹かれていて、

なぜかお互い惹かれ合ったりしています。

普通に見ていたつもりでしたが、「なぜ?」感が強く残ります。

簡単に言うと、それだけで好きになるの?深い関係になるの?と疑問に思う感じです。

いつの間にか二人が接近しているのです。

恋愛映画の序盤だと、カップルとなる場合はめちゃくちゃイチャイチャしていたりとか、

幸せな雰囲気を強く演出するパターンが王道で、その幸せな姿に感情移入をして、

関係が一度壊れたあたりで涙するなんてパターンが多いだけに、

前半での二人の雰囲気がわかりづらく、感情移入できませんでした

それでも、「この二人は愛し合っている」と自分の中で決めてそのまま見続けました。

映画としては致命的な落ち度に感じてしまいます。

助演たちがまた微妙な演技

コウと夏芽を取り巻く二人の有名役者がイマイチでした。

まずは大友勝利(重岡大毅)というコウの友達。

最近のドラマ「知らなくていいコト」でこれ以上ない最低な男っぷりを披露した重岡大毅ということもあり、

ここではちょっといいい男を演じていたので、今見ると面白さを感じます。

ただ役者としては演技力に疑問を感じましたが。

また、この大友が夏芽が好きなのに友達ぶってる感じが痛々しかったですね。

「友達でいい」というのはあくまで建前だったのでしょう。

いきなりキスしたりと、友達以上を求めてるのが見え見えすぎるのが怖かったですね。

男女の友情というのはどちらかに恋愛感情が湧いてしまうとうまくいかないものです。

それでも夏芽は友達として付き合おうとしている感じも不思議感満載でしたね。

そしてもう一人出てくるのが松永カナ(上白石萌音)という女友達です。

上白石萌音と言えば、つい最近のドラマ「恋はつづくよどこまでも」で話題になっていましたね。

それだけに、ここでの役どころはなんだか無駄遣いに見えてしまいます。

謎過ぎる神さん

そもそもの話なんですが、この舞台設定が実はよくわからなかったです。

神さんってのイマイチ、ピンときません。

家ではお面を作ってるみたいですが、このあたりもよくわからないところです。

海に飛び込む描写だったり、ナイフの描写だったり、一歩間違ったら死ぬんじゃないかという怖い描写が多かったですね。

また、火祭りという田舎ならではのお祭りのようなものがあるのですが、

結局のところ【火祭り=レイプ】になってしまいましたね。

レイプする男も大ファンのようなのですが、1年後に再び出てきたりと、

描写として雑に感じました。

印象的なシーン

印象的なシーンをあげるとすれば、最初のレイプシーンでしょうか。

助けにきたコウが夏芽に手を伸ばして届かなかったところ。

そして後ろから男に攻撃されたところでしょう。

さすがにあれは回避不能ですし、その後に「助けてくれなかった」みたいなことを夏芽が言っていたのはちょっと残酷に感じました。

さらには何もなかったのに、レイプされたということでありもしないことまで噂になってしまっている夏芽もかわいそすぎでしたね。

それでもみんなに発見されて助かっただけホッとしたところですね。

そして1年後の火祭りでのレイプ騒動。

結局、あれはレイプが夢だったのではなくて、何事もなかったような場面の方が夢だったということでしょうか。

さらに刺したナイフは海に捨てたということで、事件を闇に葬ったということですかね。

ちょっと怖いシーンでした。

この映画から伝わる事

さて、最後は夏芽が女優として飛躍して終わりました。

コウとの恋に関しては幻想というか、最後は照らし合わせている感じでうやむやな感じでしたね。

ハッピーエンドなのかよくわからないところです。

この映画から伝わる事は【住む世界の違い】でしょうか。

コウと夏芽は元々住む世界が違います。

東京から田舎へ来たが、雑誌モデルで名の知れた夏芽。

コウは田舎の一帯を仕切る一族の跡取り息子のような男。

この二人が恋に落ちるのですが、

ケンカなりナイフまで使って暴れるコウは一歩間違えたら捕まるレベル。

なんかあってもたぶん抹消できるくらいの力が働いているんでしょうね。

一方の夏芽は襲ってくるほどのファンがいるくらいの美女。

さらには写真集を出したり、カメラマンがつけてきたりと一般の高校生が人気出ると大変だなという部分が多く感じられました。

最後に映画で受賞する夏芽とコウでは付き合ってはいけない二人だなという感じがしますね。

自分の夢や人生を捨ててまで付き合ってはいけない、コウもそれを望んでるかのようでした。

恋愛の超えられない壁のようなものを感じます。

好きだけでは乗り越えられないもの、どうしようもないものというものを描いているところでしょうか。

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