通勤時間を利用してamazon primeにて映画を見ているもとてんです。
このブログでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。
これから見ようとしている方や興味ある方はDVD選びの参考などに是非見てみてくださいね。
また見たことある方は余韻に浸りましょう。
今回観たのは【あやしい彼女】です。
これはかなり感動的な作品でしょう。
終盤は泣いてしまいました。
それでは簡単な情報です。
主演の多部未華子は先日「君に届け」を見たのですが、まったく違う役柄です。
多部未華子の演技力や魅力はこの作品を見ると伝わるかもしれませんね。
私は多部未華子はちょっと苦手でしたが、この作品を見て180度変わりました。
それくらい多部未華子の演技力を表現しきれてる作品ではないでしょうか。
簡単な内容としてはかつて若い時代を子育てに費やしたお婆ちゃんが若返ることで、
楽しいことに挑戦していきます。
若返ったことで、知る事も出来なかった多くの人の思いなどを感じたりします。
見どころはなんといっても心はお婆ちゃんのままの多部未華子でもあります。
ここからはネタバレに注意してくださいね。
73歳でもまだまだ気持ちは若い
73歳のお婆さんである瀬山カツ(倍賞美津子)が主人公です。
気持ちが若いところが特徴だったりします。
そのため憎まれ口を叩いたり、ちょっと煙たがれるところもあります。
冒頭ではスキップするように走る姿があったりして、
とにかく見た目や体は老いているが、心は若いという感じがします。
ただ婆さんは夫を早々に失ったため、
ひとり親として働きながら娘を育てたため、
話の大半は娘や孫の話ばかりだったりします。
そんな婆さんの娘である幸恵(小林聡美)は母にもっと自分のために生きて欲しいと思い、喧嘩になってしまい家を飛び出します。
謎の写真館
夜中に営業をしていた謎の写真館が家を飛び出した婆さんの前に現れます。
ここで写真を撮るとなぜか若返ります。
若返った婆さんは大鳥節子(多部未華子)と適当に名前を付けてやりたいことをします。
何をしていいかわからなかった節子はとりあえずメイクやファッションで若者という感じになります。
中盤になるとわかるのですが、
血を出すとその部分が元に戻るというルールが存在します。
作品を見ていると、お婆さんに戻らないでくれと思ったりしますが、
最後は怪我をした息子に血液型が同じということで輸血して元に戻ってしまいます。
あやしい彼女
とにかくこの作品の見どころは多部未華子の演技です。
心はお婆さんという設定をどう表現していくのか。
お婆さんくさいセリフが山ほどあったり、めちゃくちゃ難しい演技力が要求される中、
見事に演じ切っています。
多部未華子という女優を改めて見直してしまいます。
そして、もうひとつの見どころが歌声です。
多部未華子の歌声が思った以上に素晴らしくて感動します。
特に「悲しくてやりきれない」という昔の曲を歌うのですが、
映像とともに心に響きます。
その他にも昔の歌謡曲などを歌う場面が多々あり、
聴くだけでも価値ありという感じです。
歌手としての才能も感じてしまいます。
怪しい彼女
商店街での節子の歌声をたまたま聴いた音楽プロデューサーである小林(要潤)がデビューさせるように導きます。
奇しくも、この作品の劇中歌プロデューサーが同姓の小林武史というのは偶然ではなさそうですね。
もちろん小林武史がプロデュースしていることもあり、劇中歌のレベルも高いなと感じます。
節子は孫にあたる翼(北村匠海)のバンドのボーカルをすることになります。
そのバンド名が「怪しい彼女」です。
怪しい彼女はオーディションから番組出演そして音楽フェスの出場と出世階段を上がっていきます。
ラストシーンについて
ラストシーンは音楽フェスでのデビューを迎えた怪しい彼女でしたが、
ギターを取りに帰った翼が途中で事故で怪我をしてしまいます。
それでもステージに上がろうと向かい、
なんとか怪しい彼女はデビュー曲を披露します。
そして、翼はそのまま病院へ行き手術するのですが、輸血が必要になります。
翼と同じ血液型は祖父でもある節子ということで、
節子が輸血をすることを決意し、節子は血を抜いたため元の姿に戻ります。
そして時が経ち、怪しい彼女はボーカルが就職活動から戻ってきて同じ曲をライブ前に歌うシーンに。
プロデューサーの小林を見る婆さんの目が恋していたことを思い出すようでしたね。
そして小林の携帯に残っているはずの節子の写真は節子の姿だけが消えていました。
このあたりはSFということで。
最後は婆さんを慕う次郎(志賀廣太郎)が写真館に行って若返った姿で婆さんの前に現れそのままバイクを走らせて終わります。
ストーリー上、これ以上のない最高のラストだと思います。
ここまで、うまく綺麗にまとめあげているのはあっぱれでもあります。
気になる劇中歌
この作品を見ると、とにかく気になるのが劇中歌ではないでしょうか。
劇中歌などはYouTubeで検索するとけっこう見つかったりします。
また、サントラも発売しております。
サントラにほぼ劇中歌が収録されています。
ちなみに劇中歌のプロデューサーはミスチル手掛ける小林武史氏ですからね。
気になる他の劇中歌ですが、
怪しい彼女のデビュー曲のタイトルは「帰り道」です。
この「帰り道」は主題歌でもあり、エンディングでは本家のanderlustが歌っています。
作詞作曲は小林武史です。
anderlustは現在は越野アンナのみで活動しているとか。
その越野アンナはバンドメンバーで作品にも出演していたりします。
そして、感動する映像と共に歌われる多部未華子が歌う「悲しくてやりきれなくて」は
ザ・フォーク・クルセダーズが歌う昭和40年代のフォークソング。
ちなみに彼らのヒット曲にはあの「帰って来たヨッパライ」があったりします。
ちなみにこの曲は数多くのアーチストがその後カバーしていたりします。
これを機にぜひ聴いてみたい一曲とも言えますね。
印象的なシーン
印象的なシーンを挙げると幸恵と節子のラストシーンでしょう。
マジでめちゃくちゃ泣けるシーンです。
翼に輸血をしようとする節子に対して、
幸恵は節子が自分のお母さんだということを完全に納得して節子に感謝の気持ちを伝えます。
幸恵は母に感謝の気持ちとともに、今度は自分の人生を生きるようにと伝えます。
しかし、婆さん(節子)は幸恵がいたから自分は母になれた、と。
そして翼に輸血をして元の姿に戻っていきます。
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この映画から伝わる事
この映画から伝わる事はたくさんありますね。
その中でも考えたいことでもあるのが【人生のやり直し】でしょう。
人生をやり直したいと思うことって1度はあるかもしれませんね。
しかし、年を取れば取るほどその気持ちは薄れていくような気もします。
というのは人生をやり直してしまえば、
これまでの人生を否定することにもなりますし、
後々に出会った人などと今度は出会わないかもしれません。
もちろん、この作品のように若返って2回目の人生を送れるのであればラッキーとも言えるかもしれませんね。
ただ、節子は最後は元に戻ることを選択しました。
今の気持ちを持ったまま、過去に戻ることができれば人生観はかなり変わることでしょう。
最後のシーンでは同じように次郎も過去に戻ってみましたね。
そしてその中で感じたのは【家族愛】でもあります。
節子は自分の母や孫との繋がりを新しい人生を生きることによって切れてしまうことを恐れました。
新しい人生の中で新たな家庭でも持つことは今の家族の血を裏切ることにもなってしまいます。
そういった人生に対してたくさんのことを考えさせてくれる良い作品と言えるでしょう。
ある程度、家庭を持っている世代に響く作品かもしれませんね。
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