感染列島

通勤時間を利用してamazon primeにて映画を見ているもとてんです。

このブログでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。

これから見ようとしている方や興味ある方はDVD選びの参考などに是非見てみてくださいね。

また見たことある方は余韻に浸りましょう。

今回観たのは【感染列島】です。

そう、新型コロナウイルスが流行している今だからこそ気になる作品でもあります。

過去に観た事あるのですが、

今、この作品を見るとまったく違う視点で見えます。

ということで新型コロナウイルスの今だからこそもう一度見てみると面白いかもしれませんね。

爆笑問題の田中やカンニング竹山らが出演していることでも話題の作品でもありました。

それでは簡単な情報です。

【感染列島】

 

2009年1月公開

 

監督:瀬々敬久

脚本:瀬々敬久
主演:妻夫木聡、檀れい、国仲涼子

 

この映画を見る

監督の瀬々敬久は「8年越しの花嫁」を最近では手掛けています。

今から10年以上前、しかも東日本大震災よりも前の作品と考えるとよく出来ています。

簡単な内容としてはウイルス感染が拡大して医療崩壊を起こしている病院が主に舞台となります。

まさに今の新型コロナウイルスの医療現場に近いというか未来を感じさせます。

今、この作品を見ると、現実味があるだけに感じ方は人それぞれかもしれませんね。

政府の対応だったり、国民の反応だったり、いろいろ感じるものがあります。

ここからはネタバレに注意してくださいね。

新型インフルエンザではなかったウイルスの正体

物語の冒頭は海外での新型インフルエンザが流行する場面から始まります。

そして日本でも鳥インフルエンザが発生しますが、

これは実はフェイクのようなもので、感染拡大したウイルスは終盤でわかるのですが、

エビ由来の別のウイルスでした。

それは海外にいた日本の医師が正月に帰省したことによりウイルス感染を拡大させてしまいました。

しかし、当初はウイルスの正体も原因もわからず、

新型インフルエンザの影響だと思われていました。

そのせいで、大量の鳥が感染してしまった鳥を管理する男性が自殺するはめになります。

感染源となるウイルスは何なのかがこの作品のひとつの見どころでもあります。

ただ、新型コロナとの違いは致死率でしょうか。

この作品では感染者の3割は死亡するというかなりハイリスクなウイルスでもあります。

そのあたりの違いが新型コロナと比較すると、この作品では認識が甘いかなというところにも繋がります。

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院内でクラスター発生

市立病院で働く松岡剛(妻夫木聡)が主人公で、彼は最後まで感染しませんでしたね。

そしてその病院に感染源などを調べるために小林栄子(檀れい)がWHOから派遣されます。

松岡にとって栄子はかつての大学の講師でもありました。

最初に訪れた患者は新型インフルエンザでしたが、

二人目に訪れた患者がBLAMEと後に名付けられる謎のウイルス患者でした。

対応した安藤医師(佐藤浩市)が患者に捕まれ顔に血が大量について感染して死亡します。

その後も感染が広がり、病院内でクラスター(集団感染)が発生して隔離病棟としたりします。

まさに今の新型コロナの院内クラスターと同じような現象が起きているということですね。

新型インフルの流行も同時だったため、さらに感染を拡大させてしまいます。

ベッドが足りなくなり、軽傷では入院できなかったり、

呼吸器が足りなくなったりします。

このあたりは、当時はそこまでリアルに感じていませんでしたが、

今見るとリアリティあるなと感じる部分でもあります。

重篤患者の呼吸器を外して、生きられる可能性のある人に付け替えるなんてこともありました。

そして働いている医師たち中にも働きたくないと思い始める人が出てきます。

家族にも会えない看護師の姿も描かれていたりします。

まさに今の医療現場で起きていることで他人ごとではありませんよね。

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危機感ない人たちが多すぎる

この作品で今見ると気になるのが危機感のなさです。

全体的にマスクを着用していないシーンもけっこうあり、

その都度、なぜそこでマスクしていないのかという指摘をしたくなります。

新型インフルエンザの診察でも国民の中にはマスクすらしてない人がけっこういたりします。

その後もですが、致死率30%もの謎の病気が流行しているわりには不用意な行動などがちょっと気になります。

そして国民だけでなく、市立病院の医師たちも同じです。

新人医師がマスクもせずに近づく姿はさすがに注意されましたね。

それでも医師たちのマスクなし姿が目立ちましたね。

このあたりは新型コロナと違っていて無症状というものがないウイルスと認識して別に考えないといけないでしょう。

BLAMEは感染したら即症状が現れ重症化するので、

マスクをしていなくても平気ということに・・・(いや無理がある)

それでも患者と接する機会が多い意志が集まる際にマスクしていないというのは理解に苦しむところでもあります。

現在の状況を鑑みるとちょっと危機感のなさが目立ってしまいますね。


コロナ疎開そのもの

現在、コロナ疎開なんて言う言葉が出てきています。

それと同じような現象が起きたりしましたね。

感染が蔓延し始めた地域から脱出しようとする人たちが溢れます。

もちろんこれを政府は阻止するわけですが、考えることは同じですね。

また、スーパーマーケットで買い溜めする様子が少し映っていました。

これも今起きている現象に近いですよね。

スーパーで密集していたりするわけです。

ただ、このあたりの国民の様子がちょっと薄いかなとは感じました。

病院内の描写が多いためか、日本全体のリアルな生活風景が感じ取りにくいところがあります。

廃墟となったような映像がありましたが、

これでは生きている国民はどうやって生活していたり、

小売や流通など動いている人たちはどうなっていたのかなど疑問が残ります。

また、この当時はオンラインでの生活が今ほど進化していないだけに謎が多かったりします。

ラストシーンについて

ラストはウイルスが沈静化して日常の日々が戻ります。

ちなみに7月でしたね。

1月にウイルスの存在がわかったことを考えると、

約半年ということになります。

さすがに国民1000万人以上死んでいて、半年で収まるというのはリアリティに欠けるかもしれませんね。

また、ワクチンの開発がやけに早かったりします。

新型コロナとの大きな違いは一気に感染して一気に終息というところでしょうか。

時間軸を考えると、同じ時期に感染が広がっているので、

現在の日本はこの真ん中あたりになりますね。

今見ると7月に完全に沈静化するラストはちょっと早すぎるのかなとも感じます。

印象的なシーン

印象的なシーンはこれと言った場面ではなくて、

いくつかあったりします。

それは感染を拡大させる恐れがあるのではないかという場面です。

例えば主人公の松岡は海外へ渡航します。

ウイルス解明のためとは言えちょっと一人の医師が行く事はあり得ない場面です。

看護師の三田(国仲涼子)は娘とマスクなしに会話していたり、

終いには栄子は自分が感染していると知りながらも、

看病にあたったりします。さすがにこれはもはや殺人行為のような気がします。

演出上、マスク姿ばかりとはいかないのかもしれませんが今見ると恐怖な映像にも見えてしまいます。

この映画から伝わる事

この映画から伝わる事は【当たり前ではない日常生活】というところでしょうか。

この作品ではウイルスによる医療崩壊がメインの舞台となりますが、

その感染を通して伝えたいことのひとつが日常生活は当たり前ではないということでしょう。

新型コロナが蔓延している今であれば、それがよくわかるはずです。

友達と会う事や恋人と会うというのは当たり前でいつでも可能だったことでもあるでしょう。

しかし、現在ではそれすら許されない状態の場合があります。

あるいは日々の仕事や学校ですら行けないなんてこともあるでしょう。

この作品でも、学生のカップルが会えなくなったり、

看護師が娘ら家族と会えないなんていう描写があります。

そして、ラストシーンでは日常生活が戻ります。

当たり前に過ごしている時には気づかない日常ですが、

失って初めてその大切さに気付くものです。

現在の新型コロナウイルスの状況も似てはいますので、

改めて日常生活が戻った時には今まで以上に大切にしなくてはいけませんね。

新型コロナウイルスで自粛中であれば必ず観ておきたい作品かもしれません。

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