通勤時間を利用してamazon primeにて映画を見ているもとてんです。
このカテゴリでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。
これから見ようとしている方や興味ある方はDVD選びの参考などに是非見てみてくださいね。
今回観たのは【今夜、ロマンス劇場で】です。
amazon primeで高評価を得ている映画でしたね。
さすがという感じで期待通りに楽しめるおすすめの作品です。
特に邦画を純粋に好きな方はもちろん、普段は洋画ばかりの人でもこの邦画は観ておいた方が良いと言えるかもしれません。
それでは簡単な情報です。
2018年2月公開
監督:武内英樹
脚本:宇山佳佑
主演:綾瀬はるか、坂口健太郎
2018年とわりかし最近の映画です。
監督の武内英樹さんは「のだめカンタービレ」や後にヒットする「翔んで埼玉」を手掛けているので注目でもありますね。
この映画は恋愛というより純愛の方がしっくりくるでしょう。
普通の純愛ではなく、ちょっとファンタジーな世界観です。
簡単な内容としては青年が大好きな映画の主人公がスクリーンから飛び出してきて、
実際に恋をする切ない物語です。
特にラストの作り方は絶妙であり、上手に作ったなというところです。
ただの純愛映画ではないというところ。
ここからはネタバレに注意してくださいね。
構成は「翔んで埼玉」に近い?!
冒頭のモノクロはつまらない?!
化粧と着替えは謎
序盤の不快なシーン
触れられないもどかしさ
結末が二つある面白さ
印象的なシーン
この映画で伝わる事
構成は「翔んで埼玉」に近い?!
この作品の後に公開された「翔んで埼玉」と構成が近い部分があります。
「今夜、ロマンス劇場で」の方が先の映画なので、
「翔んで埼玉」はこの映画の構成を少しいじったということかもしれませんね。
この映画の現在は病室で死を迎える間近の老人です。
この老人の若い頃が牧野健司(坂口健太郎)です。
つまり、物語の中心は過去であり、回想しているということです。
これは「翔んで埼玉」の現在は車の中にいて、ラジオの中の過去が語られているのと同じ手法と言えるでしょう。
冒頭のモノクロはつまらない?!
映画の序盤はモノクロの映画で始まります。
映画の中で映画をやっているなんだか不思議な感じです。
これがまたモノクロ映画が非常に面白くありません(笑)
モノクロのままこの映画続くのなら、絶対つまらないかも・・・と思うところです。
冒頭の場面はけっこう退屈だったり、なんだか期待できないところでもあります。
ここで断念してしまわないようにしたいですね。
化粧と着替えは謎
映画の中の美雪(綾瀬はるか)が突然、健司の前に現れます。
スクリーンから出てきた美雪は映画と同じでモノクロでした。
綾瀬はるかがこのままずっとモノクロ描写だったら、ちょっと残念かも・・・と多くの視聴者は言うでしょう。
そして、化粧と着替えをすることになり、その後にカラーになります。
要するに色のある服を着たということですね。
ただ、着替えはわかるのですが、化粧してなぜ色が出てくるのかはかなり謎です。
顔はともかく、手や首に色が付くのは理不尽だし謎すぎだろ、というツッコミはあります。
とはいえ、綾瀬はるかがカラーになったのだから喜ぶところでもありますね。
序盤の不快なシーン
私、個人的には序盤で不快に感じたシーンがあります。
それは美雪が近づいてきた健司らの頭をビンで殴るシーンがあります。
触れられると困るので、自己防衛かもしれませんが、
さすがにビンであんな強く殴ったら、危険でしかありませんよね。
どこかの相撲取りが数年前に問題起こしていたヤツですよあれは。
その他でも序盤から美雪が映画では女王という感じだったので、
とにかく自己中心的でとんでもない行動を取りまくります。
綾瀬はるかだからいいものの、キャスト違ってたら見れたものでもないかもしれませんね。
それに惚れてしまうという健司のMっぷりもちょっと異常かもしれませんね(笑)
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触れられないもどかしさ
この純愛のひとつのポイントでもあるのが触れられないということでしょう。
映画の世界から出てきた美雪は誰かに触れられてしまうと消えてしまいます。
触れられない中で健司と美雪はデートしたり過ごしていくわけです。
触れられないというのは非常に辛いことですし、
描写としても難しいところがあったでしょう。
自分だったら、触れられない女性を好きになるなんてことないかもしれませんし、耐えられないところでもあります。
このもどかしさが「今夜、ロマンス劇場で」の魅力でもあると言えるでしょう。
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結末が二つある面白さ
一番の見どころは結末です。
なんと結末が二つあるという作りになっています。
これがまた面白いですし、映画好きにはたまらない展開かもしれません。
一つ目の結末というのは老人の若い時の出来事でもあります。
これは現実の結末でもあります。
そしてこの物語はまだ続いており、現実で病室にいる老人の前に美雪が現れます。
つまり、美雪はずっと触れずに健司と過ごしていたということでもあります。
最後は健司が亡くなり、その手に触れることになります。
そして、もう一つの結末は、結末が書かれていなかった昔の脚本の結末です。
看護師の要望から、結末を病室で書きます。
「ハッピーエンドにしてください」という要望に応えて、
脚本での結末は結婚式で誓いのキスをします。
願わなかった触れることを物語の中で叶えたのです。
この二つの結末の作り方は見事としか言いようがありませんし、切なくもなりますね。
印象的なシーン
印象的なシーンとして上げたいのが触れられない純愛の姿でしょうか。
キスはできないので、ガラス越しにキスをしましたね。
これがまた懐かしい電話ボックスというのもいいですね。
物語全体も昭和35年という世界観も見どころのひとつかもしれません。
手をつなぐ場面もスカーフみたいなのを握り合うことで間接的にてを繋いでいたりします。
こうした触れない状態が印象的でもありました。
この映画で伝わる事
最後にこの映画で伝わる事です。
序盤の映画館のシーンなどから感じられるのが、
【自分の好きな映画】というところです。
映画はどんどん新しいのが作られていき、
古い映画はだんだんと見られなくなり、どこかで眠ってしまいます。
しかし、どんな人気なかった映画でも誰かの心には響いていたりします。
多くの人が面白くないという映画でも必ず面白いと思う人だったり、誰かの記憶にしっかりと刻まれるものです。
それは人それぞれ価値観が違うから起きるものでもあります。
この映画では健司にとっての美雪というのは人生を変えるくらいの惹かれた人物でもありました。
だからこそ、リアルに飛び出た彼女を好きになって一生寄り添ってゆくのでしょう。
「なぜ、あんなに殴られたりして触れられないのに好きなのか」
ひとつの疑問かもしれませんが、
それはその人にとっては大切な存在だったということです。
これは映画と同じでその人にとっては特別な映画だったということですね。
この映画が自分だったり、この記事を読んでくれてる人にとって素晴らしい映画となると良いですね。
かなり楽しめる映画なので、おすすめです。
映画好きであったら、見逃せない映画のひとつと言えるでしょう。
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